37回大会

ご挨拶

日本交流分析学会第37回学術大会によせて

 このたび日本交流分析学会第37回学術大会を開催させていただくことになりました。大会長を拝命し、光栄でございます。さして交流分析に貢献したとも思えない私ではございますが、歴史ある学術大会の主催を担当させていただくこと誠にうれしく思っていると同時に恐縮いたしております。大会は、平成24年7月15(日)-16日(月・祝)の2日間、(独)国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター(東京都新宿区戸山)にて開催いたします。15日は学術大会、16日に講習会を開催する予定でございます。
 さて、今回の学術大会のテーマを「交流分析を超えて」とさせていただきました。交流分析もまともに使えないのに「超えて」とは何事か、とお思いになられる方々もいらっしゃると思います。確かにその通りですが、今、心身医療の臨床現場は新たな潮流に曝されているように思います。一昔前までは、背景にパーソナリティ障害があるやなしや、が問題となるケースが多かったのですが、最近では、大人の発達障害、現代型うつ、非定型うつ、適応障害、双極性障害などが背景に潜んでいることが少なくないと言われており、これらの治療や病態理解に対して、交流分析がいかに応用できるのか問われているように思います。その意味も込めて、このようなテーマとさせていただきました。
 特別講演は、発達障害の診断と治療に関する我が国の権威でいらっしゃる国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科の齊藤万比古先生にお願いしました。また、動物行動学の権威でいらっしゃる京都大学野生動物研究センター教授の幸島司郎先生からも動物の行動学に関するお話から何かアイデアをいただけたらと思い、特別講演をお願いいたしました。一方で、2011年3月に起こった未曾有の大災害である東日本大震災、いまだに復旧や復興の目途が立っていないところも多いのですが、特に被災者のこころのケアはこれからが本番です。そこで大会シンポジウムのテーマには「喪」に関する内容で検討を進めております。島田凉子先生をオーガナイザーとしてお願いする予定です。また、今回も一般演題はポスター発表のみで行います。ベストポスター賞を設けますので、皆様奮ってご応募いただきたく存じます。講習会も例年通り行いますが、今回は初心に戻って、基礎から応用まで、という形式で準備を整えております。講習会への参加もご検討ください。
 ご参加いただけた方々に、新たな交流分析の使い方にアイデアを提供できたらと念じております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

平成23年12月

日本交流分析学会第37回学術大会
大会長 石川 俊男
(国立国際医療研究センター国府台病院心療内科)

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日本交流分析学会
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